<後編>マーケット日和サポーターの活動を振り返る(11/3)
今年のマーケット日和では、新たな試みとして「マーケット日和サポーター」というチームを立ち上げました。5月から募集をはじめ、6月から活動をスタート。各務原市内外から25名もの参加者が集まりました。このレポートでは、サポーターさんの感想をもとに、事務局が編集をして6月から11月までの活動を振り返っていきます。
本記事では後編として、マーケット日和当日の様子をお届けします!
▽前編はこちらからご覧ください▽
朝の準備
着ていく服に悩むこの季節。前日の大雨による地面のコンディションはどうなのか、公園は朝露が多いらしく、どういう装備で出陣するか前日から悩みました。外へ出ると、前日までの悪天候が嘘のような、雲ひとつない晴れ。これにはテンションが上がりました。
本部で朝礼を行い「いよいよ本番だ」という気持ちに。当日までに、交流会や装飾ワークショップをはじめ、他のサポーターさんと一緒に過ごす機会があり、いきなりの初対面とは緊張感が全く違い、声の掛け合いも抵抗が少なく、チームとしてスタートが切れました。
会場の装飾も仕上げの作業に。ワークショップで、沢山の方々と一つひとつ手作りした装飾が飾られて、嬉しさもひとおしです。
イベント開催中
ぞくぞくと人が集まり、販売開始1時間前から行列ができる店もあり、犬を連れた方、お年寄りのご夫婦、ベビーカーを引くファミリーなど、様々な人が公園を行き交います。ワクワクと目を輝かせるお客さんの笑顔に、私たちもつられて笑顔になりました。
装飾も陽を浴びて、きらきらと鮮やかに公園を彩ります。そして、学びの森の入口では、来場者と完成させる巨大リース作りが行われ、お花がどんどん増えていき、おしゃれなフォトスポットとして仕上りました。
市民公園の入口では、竹や噴水が音を鳴らし、その周りには子供たちやお散歩している犬が座っていたり、行き交う人々の明るい声、香る銀杏から嬉しい秋を感じさせられます。
本部では、お客さんへリーフレットを配布しました。一人ひとり声をかけながら配ることで、様々な方と接する機会が増え、ファミリーやご夫婦、お友達など「今の人たちは、どんな関係かなあ」と想像したり、「お父さん、走り回る子供に怒っていたなあ」とクスっとしたり。スタッフならではの、マーケット日和の楽しみ方がありました。
気が付けばお昼。ティダティダさんのまかない弁当は今年も美味しかった!嬉しくて元気が出ました。
市民公園の茶室で行われていた各務野市民大茶会へ「せっかくなら」と中に入り、広間でいただくことに。お茶をたてる女性の優美で上品な姿に、思わず目を奪われてしまいました。私もそんな女性になりたい、茶道を習いたいと思い、来年の目標がまた一つ増えました。
学びの森では、青い空の下、ふさふさに装飾された竹や鮮やかな風車が彩るステージで音楽が響いていました。元気な子どもの声が飛び、人々がうっとりと座る公園の空間が、まさにマーケット「日和」でした。その暖かな空間が、とても平和で感極まり、こっそりと涙を流してしまったり。サポーターとしてマーケット日和の時間に多く関わることができてよかったと心から感じました。
装飾で使った竹は、竹炭にしようかと考えているとのこと。捨てるのは簡単ですが、そこでお終いにせず使える部分はとことん使って生かす!という気持ちは大切ですね。
片付け
全体に大きなトラブルもなく、いろんな方が終始行き交っていて賑やかな時間があっという間に過ぎていきました。
17時くらいから急速に暗くなり「撤収急げ!」と焦りながら片付けを進めます。色んな方が来場したにも関わらず、ゴミがほとんどなく公園の美しさが保たれており、出店者さんの協力や、来場者の意識が一体化した、なんともいえない嬉しさを感じました。そのおかげもあり、片付けは効率よく捗りました。
車に乗りきらなかった荷物は、大きな軍手をはめて、保管場所までみんなでテクテクと歩いて運んだり、少々のイレギュラーも、イベントの醍醐味です。年間最高26,500歩を記録、歩き疲れているはずなのに、不思議と気になりませんでした。
あっという間に過ぎた一日の最後は
片付けが終わった後は、焚火ナイトへ。家の都合で帰ってしまった仲間との別れを惜しみつつ、美味しいごはんの香りと、ぱちぱちとはじく焚火が一日の疲れを癒してくれました。心を落ち着かせながら、その横で元気な子ども達が駆け回っていたり、一日の終わりに温かな気持ちになりました。
マーケット日和サポーターで発見した気づき
今回、マーケット日和サポーターに参加し、大きな特徴として感じたのは、企画段階から関われたことでした。自由=自分の意思次第ということで戸惑いも感じましたが、興味があることに参加できるチャンスが嬉しいことですし、今は記事の作成に関わることができています。
11/3当日は、「お客さんが楽しめているか?」と目を向ける余裕はありませんでしたが、「場数を踏めば、自分の役割だけでなく、全体にも目を向けることができるかな?」と来年も期待が高まりました。
搬入出では、常連で慣れているお店、はじめましてのお店、中には「毎年、一人で大変なんです。」と一人で出店する方まで、様々な出店者さんと関わりました。どのお店も荷物が多く、これまで「販売している」と表面的にしか目を向けられていませんでしたが、素敵にこだわり装飾をされていることを知りました。「たった一日」ではなく、「この一日をより素敵に」という想いが伝わり、心が熱くなりました。
今年のマーケット日和は終わりましたが、マーケット日和で、出店者さんのくじ引きでゲットしたキーホルダーを思い出として筆箱につけています。キーホルダーを見ると、当日だけではなく、サポーターの方々と初めて会った日や、記事を作成したこと、装飾の準備など様々な思い出が蘇ります。
運営のスタッフやサポーターの方々、装飾のお手伝いをしていた小さな子ども達、出店者さんやお客さん。新しいことを始めると、たくさんの「素敵な人」「素敵なモノ」に出会うことができます。マーケット日和のサポーターとしての思い出は、私にとって大きな財産となりました。
文章:マーケット日和サポーター(大西結月、田中久美子、玉井洋行)
写真:マーケット日和サポーター・土井杏珠
編集:マーケット日和実行委員会事務局